戦後、精神面・生活面で奇跡的な復興を遂げたヒロシマ。誰かを恨んだり、憎む心で停滞することなく、恕(ゆる)す心で前を向いて生き抜いた、強く美しい女性たちの姿を漫画化し、平和学習の教科書にしました。
ヒロシマの「復興」に焦点をあて、原爆で両親を失った母を女手一つで育てながら、事業を再生し地域に貢献続けた多田の曾祖母の実話を基に、2015年に原作出版し、現在までに多言語(日本語、英語、フランス語、スペイン語)で出版しています。
G7広島サミットに出席したウクライナのゼレンスキー大統領は、2023年5月21日、広島・平和公園でスピーチを行い、復興した広島にウクライナの今後を重ねつつ、自国への支援を呼びかけました。この日、原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花したゼレンスキー大統領。会見では「私は“人影の石”にならんばかりの危機に陥っていた国からやってきました」と、原爆資料館に展示されている、原爆の熱線で焼きついた人の影が残る“人影の石”を用いつつ「世界には戦争があるべきではないと思います」とスピーチされました。また、原爆が投下された広島の状況とウクライナを単純に比較はできないとしつつ「ロシアの爆撃を受けたウクライナの街は、資料館で見た写真ととてもよく似ていたと思います」と語り、復興した広島の姿に重さね「将来、このような復興がありえるということだと思う」とウクライナ復興への思いを語っておられました。
いいえ。「読書会」と名前はついていますが、なんと、ほとんど本を読む時間はありません!本を読む時間は5分~15分くらいを想定しています。
本が手元にある人はパラパラっと本をめくって、電子書籍の場合はクルクルっと画面をスクロールして、気になる所だけ読んでみます。みんなで一緒に本の美味しいところを「つまみ読み」してみましょう。
本の中で、世界平和につながるキーワードを探してみます。自分の中で、これが世界平和だ!というキーワードを見つける作業は、宝探しのように楽しんでいただけると思っています。
「世界が平和になったら?」のミニストーリーを作ってみます。やり方はとっても簡単。読書会の先生がやさしく教えてくれるので、読書会が終わるころには、あなたのどんな行動が平和を創るのかを知ることが出来ます。
漫画「キセキのヒロシマ」原作者多田多延子(ただたえこ)
「ピンク社長」でGoogle検索1位。外務省後援・第4回「子ども世界平和サミット」を主催する一般社団法人ピースピースプロジェクト代表理事。
広島生まれ、広島育ちの女性起業家。広島原爆投下と戦争により祖父母が亡くなる。10歳の時、交通事故による脳内出血から奇跡の生還を果たし、生かされている感謝から社会に役立つ起業家を志した。
2010年、世界一大きい折り鶴のギネス記録達成。戦後70年を機に、2014年より漫画「キセキのヒロシマ」を原作し、多言語で出版。2020年から毎年、外務省後援にて「子ども世界平和サミット」(第1~4回)を主催している。