子ども達のご感想

「平和」のために、周りの人を大切にして、笑顔にさせたい! <朝日塾小学校6年生>

私は、平和学習をして「なぜ、広島の人は外国の人を責めないのだろうか」と思いました。
あんなにひどいことをされたのに、今は責めるどころか温かく受け入れています。
その理由は、広島の人が「平和」を願っているからではないか、と思いました。
なぜそう思ったかと言うと、広島の人たちはもう悲しみや苦しみを味わっていて、その悲しみや苦しみを二度と広げたくないと思っているからです。
そのために原爆資料館を作ったんだと思います。
こうして「平和」を願い、今でも「平和」のありがたさや戦争のつらさを伝え続ける広島はすごいと思います。
そして私たちも、「平和」のありがたさや戦争のつらさを忘れてはいけないと思います。
私がこの平和学習で感じたのは、「平和」とは笑顔でいられることであり、こうして私たちが笑顔でいられるのは当たり前のことではなく、今までの人たちの努力の積み重ねであるということです。
そこで、私たちが「平和」のためにできるのは、周りの人を大切にして、笑顔にさせることだと思います。

復興という道を選んだことはすごい! <朝日塾小学校6年生>

平和学習で広島の原爆について学習しました。
平和学習をする前に僕が知っていたことは、広島に原爆を投下された時間だけでした。
そこから1ヶ月間の平和学習で僕が思ったことは、一部の人間が始めた戦争でもたくさんの国や人を巻き込み、そして、戦争が終わるとたくさんの人や物がなくなり、あたりは焼け野原となってしまう。そしてその戦争中にはたくさんの人が悲しみ、食料もすぐになくなる・・・。
悲しいことだけでなくすごいと思えることもありました。
原爆を投下したアメリカを憎むのではなく復興という道を選んだことがすごいと思います。
復興をしようというすごい意志があったという事が伝わってきました。
このような戦争をなくすためにも核兵器の実験をしている国に世界中の国が二度と核兵器を使用させない等にする必要があります。
広島と長崎の歴史を語り継いでいく必要があると思いました。

その他にも、半田小学校5~6年生、朝日塾小学校6年生、
幟町小学校5年生、中島小学校6年生の子ども達から、
たくさんの平和への思いがこもったご感想をいただきました。

◆「あきらめずに広島の復興を願って頑張った人はすごいと思います。
私も世界を平和にさせるために、たくさんのことに取り組んでいきたいです。」

◆「みんなが助け合って、生きていく希望を持ったという大切なことを学んだ」

◆「平和のために、苦しんでいる人や困っている人に自分から声をかけてあげ手伝いたいと思いました。」

◆「漫画の本でこんなに影響があったのは初めて。現実にあった親切なことなどは心に残ります。
世界中の人に読んでもらいたい!」

◆「前まではアメリカはいけないと思っていたけど、ある人たちが恨んだり憎んだりせず
前向きに復興に努める姿に感心しました。」

◆「原爆の悲しみや憎しみよりも、平和への関心が前よりも高まったのかなと思います。」

先生や一般の方からのご感想

辛いことを嘆く人生ではなく、有難いことに感謝する人生 <広島在住・女性>

70年前、原爆が投下され、すべてを失って廃墟となり、人を裁かず、恕す気持ちで力強く生きてこられた広島の人たちに感銘を受けました。
「辛いことを嘆く人生ではなく、有難いことに感謝する人生」と言われた多田さんの曾祖母の巴さんの言葉が強く心に残りました。
今、平和で何不自由なく暮らせています事に、感謝を忘れず明るく人生を目指して生きていきます。

広島の女性の方の前向きな力、生き方に感銘 <広島在住・男性>

本を読むまで広島が原爆投下後どのように復興していったのか分からなかった。
また、知ろうともしなかった自分が恥ずかしくなりました。
広島の人々は「子孫のため、未来のために恨むことよりも幸せに向かって前進する事をそれこそ全力で選ばれた」ことを知り、人としての底力をしりました。
自分だったらどうだったろうと反省させられました。
広島の女性の方の前向きな力、生き方には感銘しました。
常に人のために何か考えて前進していく、今の自分が幸せな境遇にあるのはこの方達の努力のたまものだと感謝しております。
人間どんな境遇にあっても人と人との支えがあれば、未来に向けて明るく元気に生きていける事が分かりました。
本が漫画で描かれており、分かりやすく一気に読ませていただきました。
図書館と小中高校の図書館に寄贈予定の事。多くの子ども達に拝読され、平和の大切さを分かっていただければ嬉しいです。

恕すことが〝平和の基〟 < 岐阜県高山市・63歳・男性>

この漫画に魂が打ち震えるほどの感動を覚えました。
広島が奇跡の復興を果たした根底に、「恨む」生き方ではなく「恕す」生き方を選んだ方々の尊い姿が浮き彫りにされていたからです。
あの8月6日、軍需工場の勤労奉仕に通っていた若き日の母は、原爆で妹2人を失いました。しかし、非番の交代に応じていたお蔭で、母は郊外の工場から茸雲を見たのでした。
別な形で被災を免れた父と終戦後に結ばれた母は、私をこの世に生み出してくれました。
その母から、妹の命を奪ったアメリカ人に対する恨みや怒りの言葉を聞いたことがありません。それは被爆した祖父母も伯母も同様でした。
ですから私は、恨みや怒りの念波を植え付けられることはありませんでした。
それ故に、多田さんのメッセージが良く理解できます。
「いつか仇討ちを」との思いを持ち続けていたら平和は来ません。
責めず、裁かず、恕すことが〝平和の基〟であることを、これからも全世界に発信して頂きたいと思います。

学校で活用させていただきます <愛媛県・20 代 教員・女性>

本、とても読みやすかったです。
昨年、修学旅行に行く前に、広島や原爆のことについて学習していきましたが、やはり何か重い雰囲気になってしまいました。
広島の戦後の様子~現在までがすっぽりと抜けてしまって、私自身それまでの過程がよく理解できていません。
事実を伝えるとこも大切ですが、復興を通して戦後の人々の生き方に触れることは、とても勉強になると思いました!
小学生の子供たちに、暗いイメージだけを残すのではなく、その後の人々の強さが伝わるように、私も勉強します。
学校で活用させていただきます。

広島から始まる幸せな国、日本を伝えて行くには重要なコンテンツ <東京・経営者・男性>

私は現在39歳であり、戦争とは離れた年齢です。
特に広島の原爆については、小学生の時に見た「はだしのゲン」程度しか知識がありませんでした。
今回、キセキのヒロシマを読ませて頂きまして改めて、戦争、広島を見つめ直す機会となりました。
実は外国人観光客が広島に対してネガティブなイメージを持っている事が意外でした。
今現在平和な日本で広島と離れている私にとってはショックな話しでした。
こんなにいい国、日本がそんな風に思われているのが残念でした。
ただ、本当に原爆を受けた地域としてはそれが現実なのかなと深く考えさせられました。
最近あった東日本震災で福島原発の事故がありましたが、当時自分は宮崎県におりました。
あれだけ離れた土地であっても、当時BJリーグ(バスケット)のスケット外人達は日本を離れ帰国したのを想いだし、海外から見たらそれほど重要な事なんだと再認識しました。
それを考えると原爆が投下されたというと足も踏み入れられない土地というのも必然なのかなと思います。
今現在、広島というとカープ女子で盛り上がる広島もありますし、広島焼といわれる名物もあり全てが原爆からの地域の想いと考えると改めて見方が変わるなと思いました。
昨今、戦争が忘れられる日本で国民に是非この本を読んで頂き改めて日本、戦争について考えて頂ければと思います。
広島から始まる幸せな国、日本を伝えて行くには重要なコンテンツだと思います。

先輩方に感謝し、恥じない生き方をしたい <東京都新宿区・会社経営者・男性>

広島の歴史は、本や映画で知っていたつもりでしたが、多田様の曾祖母様の立場から見た広島は、私が知らない広島であり、感慨深く拝読させて頂きました。

”女性の無償の愛”
広島が短期間で、復興した要因は様々あると思いますが、この無償の愛が無ければ、絶対に成し得なかったと強く感じました。
人間は弱い生き物です。人生良いことばかりでは無いです。むしろ、悪いこと辛いことが、多い様に思います。
そんな困難に出会った時、家族や友の支えが有って、次に進むことが出来ます。
また、改めて本を読みながら気付きましたが、自分自身の力で乗り越えたことも、幼少時代から、母や祖母の愛が自分の心に刻まれており、結局はそれも無償の愛の力に助けられていると感じることが出来ました。
有難うございます!

”恕す心、憎んでも仕方がない”
曾祖母様が仰ったこの言葉は、非常に重く、また素晴らしいと思いました。
これもまとめてしまえば、無償の愛ですが、そのフレーズだけでは言い表せない、様々な想いが詰まった言葉であると感じました。

本とは離れてしまいますが、私は、父のことを思い出してしまいました。
父は、3年前、交通事故で亡くなりました。前の日まで楽しく話していた父が、車に撥ねられ、亡くなりました。
突然のことに、現実を受け入れられず、また、家族はどん底の暗い雰囲気となりました。
また、相手方を恨む気持ちで、父を返して欲しい!という想いで一杯になりました。
今も正直、整理が付いていない部分が有りますが。。。

父はまさに愛に溢れた人で、小さい頃から沢山の愛をくれました。
また、家族に限らず、世界中の方と交流し、国を問わず、世界中に父を慕う友が居ました。
そんな父が、相手方を恨みそこに立ち止まることを許す訳はない!
そんなことを望まないという想いから、前に進むことが出来、2018年家族幸せに迎えることが出来ています。
キセキのヒロシマを読み、改めてそのことも感じることが出来ました。
私も微力ですが、広島の素晴らしい先輩方に感謝をし、恥じない生き方をしていきたいと決意しました。

 

 

 

 

 

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