日本

Hanon Kawamura

河村 波音(14歳)

オンラインや短期間キャンプ、イベント、ディスカッションプログラムなど

あなたにとっての平和とは?

人種や歴史的背景、宗教などの違いに関係なく
国を問わず友人を増やし、
思いやりの溢れる世界を作ること。

世界各国の学校が提携校を増やし
教育のグローバル化を図り国際的友好関係を構築することを目的とし国際交流を行う

広島なぎさ中学校3年 河村波音です。
私の祖母は、原爆が投下された1945年8月6日、1歳のお誕生日を迎えました。
その日は、曾祖母が爆心地から500mに位置する紙屋町の写真館へ、記念写真を撮りに祖母を連れて行く予定でした。しかし、曾祖母の体調が優れなかった為行けなくなったそうです。もし、その場に行っていたら、今の自分は存在しないのです。4歳の時にこの話を聞き、衝撃を受けた記憶があります。そこから、戦争や世界平和に対する意識が芽生え始めました。

これから今まで私が国際交流の経験をしてきたことについてお話します。小学5年生の時、私はタイ交換留学プログラムに参加し、留学生が来日した際に平和記念資料館を案内しました。現在、私は中高国際部に所属し、国際交流、平和活動を行っています。今年はアメリカ•タイの留学生が来校し、楽しい時間を過ごすことができました。最近では、ニュージーランドからの留学生が1週間自宅に滞在しました。少しずつではありますが、他国の友人が出来ています。

これからみなさんに真剣な質問をします。
もし、あなたの友人が戦争に巻き込まれたら、あなたはどうしますか。どうすれば私たちは、彼らを助けることができるのでしょうか。私達には、彼らを安全な場所に避難させようとしたり、お金を寄付することや、保存食を提供したり、戦争の反対運動に参加することができます。しかしながら、戦時下であると実際にはできることは限られています。
問いに対する答えは、戦争を起こさないこと、つまり『平和を維持すること』です。

私達は、国際交流を通じて互いの意見や考え方を知り、人種や肌の色、信条などの違いに関係なく、友人を増やす時間を設けることで、平和を実現することができるのです。
最終的に、私は思いやりの溢れた世界を創造することを望みます。故 ジョン・レノンが遺した、『平和を我等に』のように。

そこで私が提案するのは、KIZUNA PROJECT FOR PEACEです。それは、世界各国の教育機関が主となって海外の学校と提携し、国際的友好関係を築くことを目的としたプロジェクトです。そのプランは、小学生から始めます。短期間キャンプやイベントを開催し英語と母国語を話すバイリンガル話者がスタッフとして、学生がお互いの歴史や文化、自分の意見や考え方をより理解できるように国際交流のサポートをします。中高校生には、国際的な絆をより強いものとするためのプログラムを実施します。このプログラムでは、多角的な視点から世界規模の問題を探求し、議論し、検討し、批判的思考スキル(CRITICAL THINKINGSKILL)を身につけ、論理的かつ客観的に考えることを学びます。

冒頭で、私は『もし、あなたの友人が戦争に巻き込まれたら、あなたはどうしますか』と問いかけました。次世代を担っていく私達若者が国際交流を通じて友好関係を築けば、私たちは必要な時にお互いが助け合うことができるでしょう。私達は、戦争が起こる前に飛躍的にネットワークを拡大し、強力なものとなるように努力する必要があります。

友達を大切にすることで、友達の家族を大切にしたいと思うようになり、そして友達の家族を大切にしたいと思うことで、友達の国を大切にしたいと思う筈です。

平和は国際的友好関係から始まるのです!

有難うございました。


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