日本

Yuu Ohno

粟野 優(18歳)

平和を、衣食住の食の観点から実現

あなたにとっての平和とは?

徹底した人権尊重、
行き届いた衣食住の確保

世界平和飲食チェーン店を開店する

皆さん、こんにちは。香川誠陵高等学校3年の粟野優です。

私にとっての平和とは、あなたがあなたであることが尊重される環境があり、衣食住に関する重大な悩みがないことです。

私は、私が私であることを尊重されない環境に身を置いたことがありました。一方的な好意があるならそれでいいと性的なことを強要されたり、生徒なのだから仕方ないと理不尽な要求に応じさせられたり、友達だからと人権を奪うような言動を受け入れさせられたりしたのです。

 しかし、世の中には、あなたがあなたであることを尊重してくれる人や社会もあるのです。

ある日当たり前のことを見つめ直しました。

私は、「いってきます」と言い好きな服を身につけ出かけます。私は、「いただきます」と言いおいしいごはんを食べます。私は、「おやすみなさい」と言い温かいお布団で眠りにつきます。

衣食住で幸せを感じると、心に余裕が生まれ、私が私であることを尊重してくれる環境が近くにあることに気づきました。

私が感じた苦痛を大きな財産に変え、苦しみを抱える人々を救うために、私はこんなアイデアを思いつきました。

それは、世界平和飲食チェーン店を開店することです。平和を、衣食住の食の観点から実現します。お店に世界各国の伝統料理を集め、他国の食文化を知ってもらう機会を提供します。観光客の方に味の評価や指導をお願いし、提供する食事の改善に努めます。

そしてこのお店の最大の特徴は、見知らぬ人と会話する点にあります。

性被害、いじめによる不当な扱い、戦争、病気、事故による死別など、さまざまな苦しみを経験した人が、苦しみ別に分かれて食事をとります。

専用のアプリを作成し、事前に共有したい苦しみのテーブル番号を確認します。

また、お店を訪れるごとに、国内の店舗ではスタンプが集まり、国外の店舗では、世界地図の色塗りが行われます。5カ国以上色塗りができた方は、世界中の人々が交流するオリンピックのチケットを限定で安く販売するなど、面白そうな工夫も凝らします。

そしてお店の売上の一部は、政府開発援助の助けとします。明日の生活さえ不安定な国や、徹底したインフラの整備がない国などを援助先とします。

援助先の国で、まずは今日や明日の生活を安定させることを目標とし、この飲食店の収益が増加すれば、長い目で見て自立した生活を送ることを次の目標とします。

外国人を受け入れる国が増加したら、お客さんだけでなく店員さんも多国籍になることを望んでいます。

食は必ず緊張を緩和してくれます。この飲食店では、異文化交流、会話を伴わせ、学び楽しみ分かち合います。

そして、物理的、心理的、社会的境界をなくすことのできるお店として、店名は、「No Border」とします。

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」

これは、日本国憲法第25条第1項の条文です。

この条文を世界規模で実現するために、将来、政界の人間として、この身を捧げます。

平和は、ありふれた幸せを感じることから広がってゆくのです。

まずは、「いってきます」「いただきます」「おやすみなさい」から幸せを感じとってみませんか。平和をあなたから広げるために。

 


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