私は、広島の原爆投下により祖母を亡くし、戦争により祖父を亡くしました。
原爆投下当時、母は5歳でした。
両親を失った母は、曾祖母に育てられ、私も、広島の復興を身近に見聞きしながら育ちました。
13歳の訪米をきっかけに、世界平和の大切さに気づき、ヒロシマの復興のあり方を通じて世界平和に貢献できないかと高校生の時から、広島の平和記念公園内の記念碑の案内をするボランティア活動に参加していました。
しかし、どの資料も広島の被爆の悲惨さを伝えるものばかりでした。
平和学習に訪れた方々からは、「広島に来るとつらい原爆の歴史を思い出すから、もう広島に来たくない」と言われ、何度も悲しい経験を致しました。
この体験を通して、被爆の現状を伝える反戦教育だけでは平和構築までかなりの距離があることを実感しました。
そこで、ワクワクしながら笑顔で参加できる平和活動を始めました。
2009年に、世界最大の折鶴でギネス記録に挑戦。翌年ギネス登録、
2010年に、広島オリンピックの招致活動で、60万名の署名を広島市に提出、
2014年に、曾祖母の実話を基に平和を創る教科書として漫画「キセキのヒロシマ」を出版致しました。
今回、5億人以上の方が母国語・公用語として使用しているスペイン語で漫画「キセキのヒロシマ」を出版できたことで、さらに多くの国の子ども達に平和について学んで頂ける機会が増えることを願っています。